第７章
子どもの個別健康評価票「すこやかキッズカード」のすすめ
子どもたちの健康・体力づくりには、保育者、指導者や専門家の取り組みに加えて、家庭での健康・体力づくりが欠かせません。健康・体力づくりは、家族みんなで取り組むことが大切です。そのためには、子どもたちの生活や体力などの実態を的確に把握し、子ども一人ひとりのデータとアドバイスを子ども本人や保護者に、わかりやすく伝えていく啓発活動が重要です。
これらのことは、実際、保育・教育現場で試みられてきてはいたことですが、保育者や教師にとって、なかなか労力と根気のいる作業です。
すこやかキッズ体力研究会では、保育者や教師の労力を軽減し、さらに、的確なメッセージを投げかけるためにも、効率的で、かつ、気持ちも誠実に伝わる連絡票はできないものかと考え、個別健康カードである「すこやかキッズカード」を創作しました。
本章では、このカードの利点、作成するうえで工夫したところや保護者からの反応を、具体例をまじえて紹介します。
このカードは、現在、全国の保育園、幼稚園や体育教室、スポーツクラブ等で活用していただいています。